消化器内視鏡科のご紹介

当科は包括的がんセンターに属し、多くの消化器癌患者の診療を行っています。悪性度の高い胆道癌・膵臓癌に対しては、外来診療にて超音波内視鏡による詳細な胆道・膵臓精査を積極的に施行し、本疾患の早期発見・早期診断に努めています。また、我々の高度内視鏡技術を最大限に活用し、切除可能患者様への正確な術前診断、切除不能患者様にはquality of life(QOL)改善を目的とした各種内視鏡手技を提供しています。肝胆膵外科・消化器腫瘍科・画像診断部との協力体制も整っており、様々な進行度の胆道癌・膵臓癌診療が可能となっています。癌診療以外でも、内視鏡診断・治療に難渋する患者様を多数御紹介いただき、当科にて内視鏡診療を行っています。胆膵疾患でお悩みの患者様、是非当院への受診を検討いただければと思います。

また、消化管領域においては、早期の食道癌・胃癌・大腸癌に対して、安全に内視鏡的粘膜下層剥離術(ESD)を施行しています。その症例数は全国有数の施設となっており、大腸ESDにおいては全国トップ3の症例数を誇っています（引用：手術数でわかるいい病院2018　週間朝日MOOK））。

十二指腸腫瘍（腺腫・早期癌）に対する内視鏡治療の合併症率は一般的に非常に高く、侵襲の大きい外科手術で治療される場合もあります。

当科では内視鏡的に治療後創部を縫縮することが可能なOTSCというクリップを使用することで、十二指腸における内視鏡治療も安全に施行しております。

内視鏡治療が困難と診断された患者様も含めて、消化管早期癌でお悩みの患者様は当院への受診を検討いただければと思います。

文責：水出雅文、野中康一

ESD症例数実績