治療について

十二指腸における内視鏡治療

十二指腸における内視鏡治療

非乳頭部十二指腸腫瘍の発生頻度は0.02~0.5%程度、原発性十二指腸癌は全消化管悪性腫瘍の約0.5%程度と報告されており 、一般的に発生頻度は低いとされています。しかし最近では内視鏡医の観察技術の向上や機器の進歩に伴い発見されることが多くなり、それに伴い内視鏡治療の頻度も増えてきています。

しかし、十二指腸においては
  1. 腸の壁が非常に薄いため切除した際に穿孔(せんこう)(腸に穴が開く)しやすい
  2. 内視鏡の操作が難しい
  3. 療中や治療後の出血や穿孔などの偶発症のリスクが高い
などの問題から内視鏡治療は難易度が高く極めて高度な技術を要する上に、術中、術後の偶発症を起こさないための安全の確保が必須と考えられています。