治療について

胆膵疾患に対する内視鏡精査・ 治療のスケジュールについて

ERCP及びERCP関連手技の入院では、検査前日に入院していただき、入院2日目に朝から食事を止めて検査・治療を行います(食事を止めている期間は点滴管理となります)。検査・治療翌日(入院3日目)午前の採血結果・患者様の状況により、合併症の有無を判断。合併症がなければ同日昼より食事が再開され、検査翌々日(入院4日目)に病状悪化がなければ退院となります(3泊4日予定)。

超音波内視鏡検査(EUS)による病変観察は、外来にて施行可能です。本検査は、内視鏡が太いこともあり、通常の上部消化管内視鏡検査に比して苦痛を伴うため、苦痛除去・良好な検査が可能となることを目的として鎮静剤を点滴投与します。鎮静剤の影響により自動車や自転車運転に支障を来すため、検査当日は御家族・友人等による送迎での来院をお願いしています。検査当日は絶食で来院していただき、EUSを施行。鎮静剤の影響がある程度解除された状態で帰宅していただきます。

超音波内視鏡下穿刺吸引術(EUS-FNA)は病変部に針を刺す検査であり、入院で施行します。検査前日に入院していただき、入院2日目に朝から食事を止めて検査を行います(食事を止めている期間は点滴管理)。検査翌日(入院3日目)午前の採血・患者様状況により、合併症の有無を判断。合併症がなければ、同日午前または午後に退院となります(2泊3日予定)。 上記は、基本的なスケジュールであり、患者様個々によって相談の上、調整可能です。

 

胆膵グループで内視鏡診断・治療を行う主な疾患について

  • 膵臓癌
  • 膵嚢胞性疾患(膵管内乳頭粘液性腫瘍, 漿液性嚢胞腫瘍, 粘液性嚢胞腫瘍)
  • 膵内分泌腫瘍
  • 腫瘤形成性膵炎/慢性膵炎(良性膵管狭窄)/自己免疫性膵炎
  • 膵管非癒合
  • 膵仮性嚢胞・被包化壊死
  • 膵胆管合流異常・先天性胆道拡張症
  • 胆道癌(胆管癌・胆嚢癌・乳頭部癌)
  • 胆管結石
  • 消化管粘膜下腫瘍(食道・胃・十二指腸・大腸)
  • 消化管悪性狭窄(胃・十二指腸)
  • 縦隔/腹腔内/骨盤腔内リンパ節腫大